北九州ファッション協会創立20年記念座談会
北九州市長×商工会議所会頭×協会専務理事
KITAKYUSHUを語る。
北九州ファッション協会のウェブサイト開設と創立20年を記念して、北九州のトップとして今を走る北橋市長、重渕商工会議所会頭、そして当協会の池浦専務理事にお集まりいただき座談会を開催しました(’08年2月)。
それぞれの視点から語っていただいた北九州のこれからのまちづくり。前・中・後編の3シリーズに分けてご紹介します。(敬称略)
前編
「北九州リバーアスロン」や「REAL創刊」
「ユニバーサルファッションショー事業」など
積極的な活動を展開してきたファッション協会
池浦・はじめに当協会の歩みを少しお話しいたします。平成元年に設立された北九州ファッション協会ですが、当初の10年ほどは具体的な活動を展開するための会議が繰り返され、平成10年頃からようやく対外的な活動を展開できるようになりました。平成11年からは、都心を流れる北九州のシンボル・紫川を使った「北九州リバーアスロン」を開催。平成12年からは高齢者や障害者のための「ユニバーサルファッションショー事業」を展開しています。このほか、洋服の残り生地を使ったリサイクルクッションなどを制作・販売する「エコリサイクルグッズ:RU×FUブランド事業」、北九州にも「華」をと「フォーマルワインパーティ」などを企画・運営。平成18年には、当協会が企画・監修した北九州発のファッション情報誌「REAL(リアル)」を創刊しました。
都心を眺めながら紫川を泳ぐ気持ちよさ
北橋市長も参加しませんか?(池浦)
池浦・リバーアスロンというのは、トライアスロンとリバーをかけた我々の造語で、トライアスロン競技のスイミング部門を紫川でできないかと企画したものです。平成19年からはトライアスロン競技者だけでなく、一般の方にも気軽に参加できるコースを作り、実は私も参加しました。実際に泳いでみて非常に驚いたんですが、紫川はものすごくきれいなんですよ。スイマーたちからの好評も耳にしていましたが、自分で泳いでみてもうビックリ。都心の風景を眺めながら泳ぐのも気持ちいいなぁ、と感激しました。今年は北橋市長にも泳いでいただければ、と思っていますが…(笑)
北橋・いやぁ、スタートしてすぐに沈んでしまいそうなので…(苦笑)
重渕・都会の中心を流れる川で泳ぐというのは、非常に珍しいケースだと思います。たとえば、東京や大阪、博多の中心部を流れる川を泳ぐという発想は、なかなか出てきませんよね。
池浦・先人の皆さんの努力の賜ですから、「紫川はこんなに美しい川に生まれ変わったんだ!」ともっとアピールしたい気持ちもあるんですよ。環境都市・北九州として一般の方々に「泳げるくらいにきれいじゃないか」という認識がもっと広まったらいいな、と思っているので、ぜひ市長にも…(笑)
北橋・それは確かにそうですね。では、検討させていただくということで…(笑)
新しく開設されたウェブサイトが
ファッショナブルな“にぎわいづくり”の
刺激になるのでは・・・(重渕)
池浦・平成20年になり、協会ではまず、「人」と「情報」を結んで出会いの輪を広げる場としてのウェブサイト開設、さらに協会の組織改編にも着手していこうとしています。北橋市長は当協会の顧問であり、重渕会頭には会長を兼務していただいていますが、協会の活動についてはいかがですか。
重渕・会長、と言われると役割を果たしているかと恐縮しますが(笑)。今回のサイトの構想については池浦専務理事から聞いておりますが、非常に結構なことだと思っています。まちづくりにおいては、「にぎわい」が重要な要素になるのですが、「どんなにぎわいを作るか?」という切り口の一つに「ファッショナブルなにぎわい」が挙げられると私は思います。たとえば、小倉の中心市街地を歩く人々がファッショナブルであれば、街全体もファッショナブルな印象になりますよね。つまり、街をファッショナブルにしていくためにはどうすればいいかをみんなで考え、関心を持っていくことが大切なのだと思います。今回のウェブサイトが、「ファッショナブルなにぎわいづくり」の良い刺激になるのでは、と期待しています。
女性に魅力を感じてもらえるまち。
人にもまちにも「華」のある
北九州を目指したいですね(北橋)
北橋・私も期待しております。今の会頭の話をお聞きして、「女性からも魅力を感じてもらえる、ファッショナブルなまちづくり」が大きな意味を持つのではないかと感じました。実は政令市をはじめ大きな都市に行くと、大抵女性を主人公にした歌があるんですよね。「博多の女(ひと)」しかり「小樽のひとよ」しかり。残念ながら北九州にはそれがない。市内外の人々から「北九州の女(ひと)になりたい」「北九州の女(ひと)で良かった」と魅力を感じてもらえるようなまちになれば、そんな歌もできるかと…(笑)。アパレル業界のみならず、衣・食・住・遊などあらゆるファッション関係のプロたちが業界として繁栄していることが、女性が魅力を感じるファッショナブルなまちになるための大きな礎になります。そのことを踏まえ、行政サイドからもできる限り応援させていただきたいと思っています。
重渕・女性にプラスしてもう一つ、市外や県外からたくさんの若い人たちに来てもらえるまちづくり、という視点はどうでしょう?たとえば、鹿児島や長崎などから博多に遊びに行こうとする若い人たちは、「今日は天神に行くから、ちょっとおしゃれして…」と出かける。同じように、「今日は小倉に行くから、やっぱりおしゃれして…」と思うような、そんなまちも目指したいですね。
池浦・確かにそうですね。50~60年くらい前までは、山口や京筑方面、ひいては博多からも「小倉に行くならおしゃれして」という感覚もあったように思います。昨今では、北九州の工業の発展の影響もあるのか、商業の街・博多に押されていますよね。これまで北九州を支えてきた工業は確かに大切ですが、商業にはまちの「華」を担う要素があります。花に蝶や蜂が寄ってくるように、「華」のあるまちには人が引き寄せられます。これからは商業をもう少し盛り上げていく必要があるのではないでしょうか。
北橋・事業所統計によれば、本市の全産業における第3次産業の割合は、事業所数で86.5%、従業員数で73.4%と報告されています。市内には確かに工業部門で世界有数の企業が揃っていますが、実は非常に多くの人々が卸売・小売業やサービス業に代表される第3次産業でがんばっているわけです。現在、市の10年後を見据えた産業雇用方面に関する戦略と、今後4年間の具体的な施策を策定するため、市内外の有識者からなる「産業雇用戦略会議」を設けていますが、その委員の方からも「今後は第3次産業の充実に力を入れるべきだ」という声をいただいております。本市の繁栄のためには、この第3次産業の繁栄が不可欠であると考え、行政サイドでも商業やサービス業の振興に取り組んでいかなければ、と思っています。先ほどお話に出ましたが、人にも、まちにも「華」がある北九州を目指していきたいですね。
中編につづく↓
<北九州ファッション協会創立20年記念座談会・出席者>
北九州商工会議所 会頭
重渕 雅敏氏(しげふち・まさとし)
1935年生まれ。’58年、九州大学工学部卒業。同年、東洋陶器株式会社(現・TOTO株式会社)入社。’83年、同社取締役に就任。常務取締役、専務取締役、副社長を経て’98年、同社代表取締役社長に就任。’03年、代表取締役会長に。北九州商工会議所では’01年に議員就任。’04年から会頭を務める。北九州ファッション協会会長でもある。趣味は、自分の趣くままに絵を描くこと。
北九州市長
北橋 健治氏(きたはし・けんじ)
1953年生まれ。’78年、東京大学法学部卒業。’86年に北九州市から衆議院議員初当選を果たす。’94年には大蔵政務次官に、’96年に運輸委員会筆頭理事、’98年に衆議院環境委員長、’99年に大蔵委員会筆頭理事、’05年に地方制度調査会委員、’06年に行政改革特別委員会筆頭理事を務める。’07年2月20日、北九州市長に就任。北九州ファッション協会顧問。家族は、奥さんとふたりの息子さんと愛犬1匹。
北九州ファッション協会 専務理事
池浦 博文氏(いけうら・ひろふみ)
1953年北九州市生まれ。小倉高校受験失敗を機に渡米。カリフォルニア公立ヴァレンシア高校からカリフォルニア州立大学フルトン校へ。卒業後ハリウッドでカメラマンをしながらコマーシャルプロダクションに勤務。2年後独立し「HIRO PRODUCTIONS」を開設。渡米から11年後に帰郷。現在、有限会社マダムロビン代表取締役。(社)北九州中小企業経営者協会理事。北橋市長とは同年で北九州JCの盟友。
聞き手・編集・文責:Brain Child 重岡美千代
カメラ:RAD STUFF 吉井秀喜
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1 k-fa.org[ケイファ.オルグ]北九州ファッション協会 — » 20th Anniversary Special Talk(中編) さん: 08/06/01 09:45
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