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地域医療を支える 宗 宏伸さん

メイン写真地域医療支援病院として
「まごころの医療」を

北九州ファッション協会の事業「北九州リバーアスロン」や「ユニバーサルファッションミュージアム」では、救護ボランティアとして例年ご協力いただいている宗宏伸さん。戸畑共立病院の副院長でもある宗先生の目から見たふるさと北九州や当協会のこと、地域医療支援病院としての取り組みなどを伺いました。
(以下敬称略)

医療法人共愛会・理事/戸畑共立病院・副院長
宗 宏伸さん

[Profile]
1959年生まれ。福岡県立小倉高等学校卒業後、久留米大学医学部へ。高校・大学時代はラグビー部に所属。専門領域は消化器外科(肝・胆・膵)・腹部血管造影。日本腹部救急医学会評議員、日本外科学会認定医(’92)同学会専門医(’02)、日本消化器外科学会認定医(’94)、日本医師会認定産業医(’99)。
http://www.kyoaikai.com/

インデックス

生まれも育ちも北九州。
紫川や勝山公園は
本当にきれいになりましたね。

重岡・「北九州リバーアスロン」や「ユニバーサルファッションミュージアム」ではいつも救護をご担当いただいているそうですね。ありがとうございます。

宗・きっかけは、池浦専務理事との個人的な関わりで…。最初は「居てくれるだけでいいから」と言われたんですが、そういうわけにもいきませんよね(笑)。

重岡・ですが参加する側からすれば、医師の方が待機しているだけでも安心感が違う気がします。

宗・必要に応じて応急処置をしたり、場合によっては病院に行くようアドバイスすることもありますが、これまで特に大変な怪我や事故もなく、本当に「居るだけ」で済んでいるのは幸いだと思います。

重岡・そんな宗先生から見た北九州ファッション協会とは?

ワインパーティー写真宗・実は最初は、ファッション協会という名前から、服飾関係のことをやる団体なんだろう、と勝手に想像していたんです。ところがよくよく話を聞いてみると、北九州を活性化させるために、洋服のファッションに捕らわれることなくいろんな活動をしている。リバーアスロンやユニバーサルファッションミュージアムもその一つですよね。その趣旨(http://k-fa.org/about)を聞いて、おもしろそうだなと思ったんです。個人的には毎年12月に行われている「クリスマスフォーマルパーティ(http://k-fa.org/all/536)」も楽しみにしているイベントの一つです。

重岡・宗先生は生まれも育ちも北九州市ですか?

宗・そうです。母子手帳には「小倉市」と書いてある世代ですが(笑)。今の井筒屋さんがある辺りに昔あった小倉記念病院で生まれました。昭和30年代の紫川を知る私としては、紫川を泳ぐリバースイムは信じられない企画…(苦笑)。でも今は本当に川も、その周辺の勝山公園も見違えるほどきれいになりましたよね。川沿いから公園にかけては、ぶらり散歩するのにもいいし。あの辺りに住んでいる方が羨ましいと思います。

重岡・先生が10代の頃のふるさと北九州の思い出は?

宗・高校時代は戸畑に住んでいたので、部活のない日は小倉方面に帰る友だちと一緒のバスに乗って、魚町によく遊びに行ってました。自宅とはまったく反対方向にわざわざ(笑)。あの頃は、遊びに行くと言えば魚町界隈で。当時はもっと店もたくさんあったし、人もたくさん歩いていて活気があったような気がします。そうそう、小さい頃は井筒屋の屋上でもよく遊んでいましたよ。

重岡・今の北九州の印象はいかがでしょう?北九州市は平成20年に環境モデル都市にも認定されましたが…。
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23277

宗・海や空や川もきれいになったし、橋が出来たり、公園が出来たり、外見のイメージは本当に変わってきましたよね。せっかく見た目が整ってきたわけですから、今度は中身、ソフト面を充実させていく必要があるのでは、と思います。


地域医療支援病院として
より質の高い医療を。

病院写真重岡・「健康」も北九州ファッション協会が掲げる活動切り口の一つなので、少しお仕事に関連したお話を伺います。宗先生が副院長を務める戸畑共立病院は、平成17年に地域医療支援病院(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/dl/s1227-25f.pdf)に認定され、平成20年5月には現在の戸畑区沢見に新築移転されました。新しい病院を作る上で特にこだわった点などがありますか?

宗・新病院プロジェクトでは、責任者として設計の段階から関わってきました。目指したのは、地域密着型の病院。つまり、地域に愛される病院です。カナダや北米など海外の急性期の病院も視察し、良いところは取り入れようと心がけました。今回の病院づくりには、いくつかの柱を設けています。一番大きな柱は、先進の医療機器や設備、機能を備えた「地域医療支援病院」としてより質の高い医療を提供すること。地域医療支援病院の役割は、病院内だけでなく、地域で完結する医療の一翼を担うことです。そのためにも病診連携─地域の皆さまには「かかりつけ医」を持っていただき、その「かかりつけ医」の先生方から安心して患者様を紹介していただける病院を目指さなくては、と考えています。この大きな柱を支える3本柱が、「診断から治療まで行える『がん治療センター』の設置」「救急医療の充実」「『消化器病センター』をはじめとする専門医療への取り組み」です。特に新設された「がん治療センター」は、最新鋭の放射線治療機器(http://www.kyoaikai.com/kyoritsu/specialty.html)まで揃えたかなり重装備な施設に仕上がっています。

重岡・今やがんは身近な問題ですから心強いですね。

宗・これまでのがん治療は、放射線治療と、抗ガン剤などを処方する化学療法を分担してそれぞれの専門家が行うのが主流でしたが、当院では放射線治療と化学療法が完全に一体化しているのが特徴です。つまり一人の担当医が、最先端の放射線治療と化学療法を組み合わせながら、効率よく治療出来るわけです。さらにそれらの効果を高める温熱療法(ハイパーサーミア)や高気圧酸素治療を組み込んで、根治度の高いがんの集学的治療を目指しています。中でも前立腺がん治療では、平成20年7月に「密封小線源治療法(ブラキセラピー)」を(http://www.kyoaikai.com/kyoritsu/specialty.html#cancer)導入。北九州地区で最初の導入例ということもあり注目されました。

重岡・戸畑共立病院ならではの治療法というわけですね。ほかには?

宗先生写真宗・このほか「消化器病センター」では、がんの内視鏡治療が出来るのも大きな特徴です。早期の消化管臓器(食道・胃・大腸)のがんであれば、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行い開腹せずに切除出来ます。特に大腸の場合、穿孔の可能性が高く、危険性の高い手技ですが、内視鏡治療の現場で高く評価されているドクターがいます。内視鏡治療が困難な場合は、外科的手術や放射線治療などあらゆる治療法に対応できるのも強みといえるでしょう。
また、肝臓がんに対しても力を入れており、化学療法や肝切除や焼灼術を行っています。最近では久留米大学の協力のもと、腹腔鏡下肝切除術を開始しました。

重岡・充実した地域医療支援病院があるのは、周辺の住民にとって安心の源だと思います。

宗・医療法人・共愛会のモットーは「まごころの医療」。グループ内には、急性期医療の「戸畑共立病院」だけでなく、回復期リハビリテーション病棟としての「戸畑リハビリテーション病院」、療養病棟としての「明治町共立病院」、健診センターとしての「とばたクリニック」、介護施設「あやめの里」などもあります。治療後のリハビリから療養、再び自宅に戻れるようになるまでを一連の流れでサポート出来ること。これも利用する方々にとってはメリットになると思います。福岡県内で地域医療支援病院に認定されているのは、ほとんどが公的医療機関なのですが、戸畑共立病院は民間で認定された数少ない事例です。認定されたからには、その使命を全うするためにも日々一生懸命取り組んで、地域医療の一翼を担えるようにがんばりたいと思っています。


休日の楽しみは、
録画したラグビー観戦と
食べ歩きくらい…。

重岡・お忙しい毎日だと思いますが、休日はどんな風にお過ごしですか?

宗先生写真宗・休みは基本的に日曜だけなんですが、どうしても気になる患者さんがいれば回診することもあるので、丸一日休めるのは月に2回くらいになりますね。そんな状況なので、休日の楽しみは録画しておいたラグビーの試合を見るくらい。高校ラグビーの季節になれば、「めざせ花園!」と、母校の応援に力が入りますね(笑)。

重岡・病院のホームページ上プロフィールには「趣味・会食」とありましたが。

宗・何か運動を始めたいとは思うんですけど、なかなか…(苦笑)。昔は体を動かすのも好きでしたし、池浦さんに誘われて釣りにはまっていた時期もあるんですよ。釣った魚を本を見ながら自分でさばいたり。自己流ですけどね。

重岡・メスならぬ包丁さばきも上手そう…。

宗・解剖の仕方が分かれば大丈夫、みたいな(笑)。でも、最近は本当に時間がなくて…。ですから食べ歩きくらいが楽しみかな。

重岡・おすすめのお店などはありますか?

宗・よく行くお店は何軒かあります。和食なら八幡東区中央町にある「しば幸」。ご夫婦でやられているお店なんで、カウンターで会話も楽しみながら食べることが多いです。お鮨は「塚本」。若い店主が頑張っているこれからのお店ですね。ワイン系なら小倉北区堺町の「アトル」。シメはバー「ハリーズ」というコースが多いでしょうかね。でも小倉はおいしい店が多いから、他にもたくさんありますよね。

重岡・最後になりましたが、北九州ファッション協会へのメッセージをいただけますか?

宗・そうですね。ファッション協会の取り組みを通じて、北九州のまちが、もっと明るく、楽しくなればと期待しています。ですが、せっかくいろんなイベントや素晴らしい取り組みをされているのに、正直、それが思ったほど人々に知られていないのが少し残念な気がします。もっと一般市民の方々に知ってもらって、多くの人々に参加してもらえるといいですね。そのために私でお役に立てることがあれば、協力したいと思っています。

重岡・そのほか、今後取り組んでいきたいことなどがありましたら…。

宗先生写真宗・協会との関わりとしては、「協会のホームページ上で健康相談コーナーを設けては?」というお話を池浦さんからいただいて検討しているところです。病院としては、以前やっていた外来患者さん対象の「糖尿病教室」や講演会を復活させようか、と思っているところ。院内や関係者対象だけでなく、これからは広く一般の方々に向けた健康づくりのための教室や講演会などにも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

─ありがとうございました。

■カメラ:北九州商工会議所 まちづくり推進課 三好 伸広
■聞き手・文責:Brain Child 重岡 美千代

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Posting: 08/12/08 18:52   Comments:    Tags: INTERVIEW   Top↑

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